古くから食卓で親しまれている、日本人のソウルフード「味噌」。
コロナ渦で発酵食品ブームの中、大豆が原料の味噌はイソフラボン、タンパク質、食物繊維、ビタミンといった免疫力UPはもちろん美容にかかせない栄養素が豊富に含まれています。
そこで今回は芸能人も多く訪れている、福島県会津若松市の味噌専門店「満田屋」をご案内します。
満田屋とは

創業は天保5年(1834)、ペリー来航前の江戸末期に現在地で先代が塩と味噌を販売。5代目女将・悦子おばあちゃんが4種類の味噌を使って、今に続くみそ田楽を始めたそうです。

近藤勇や福沢諭吉も天保5年生まれの同い年!
店内は生みそや漬物、ドレッシングなどが並ぶなか、棚いっぱいに田楽みそがズラリ。

- スタンダードな甘い「田楽みそ」
- 柚子味噌
- 山椒味噌
- じゅうねん味噌
- しそ味噌
- ねぎかつおみそ
どれも美味しくておすすめですが、特に会津産の荏胡麻を使用した「じゅうねん味噌」。
会津の郷土料理である、半つぶしのご飯に味噌を塗り炭火で焼いた「しんごろう」に使用するのが「じゅうねん味噌」です。

荏胡麻の香ばしさと味噌の甘さがたまらない!
一瓶150gで~550円とお求めやすいので、全種類買って食べ比べするのも楽しいですね。※しそ味噌とねぎかつお味噌は80gで330円
お食事処お品書き

お店の奥にはお食事処として、店頭で売っている味噌を使ったみそ田楽をいただけます。
囲炉裏を囲んでカウンター席になっており、おひとり様でも田楽の焼き上がりをみながら気兼ねなく食事を楽しむことが出来ます。

・豆腐生揚げ(山椒)
・おもち(甘)
・しんごろう餅(じゅうねんみそ)
・里いも(甘)
・身欠けにしん(山椒)

柚子味噌には擦った柚子の皮が入っており、食感と味のアクセントに。身欠にしんは「とっても熱いので注意してください」と言われるほど熱々で、にしんと山椒がこれまた合う。油がジューシーで皮はパリッパリ。そして本当にめちゃくちゃ熱い。
他にも、しいたけ(醤油だれ)や串焼ウィンナー(辛みそ味)、夏季限定でししとう(甘)などコースのメニューも含め単品一律300円で頼むことが可能です。
何と言っても満田屋に行ったら絶対食べて欲しい、数量限定の炭火焼ちーず味噌ぱん。米粉を使用したパンの中にチーズと味噌が入っています。

炭火で焼かれたパンの香ばしさ、とろっと溶けたチーズに絡まるパンチの効いたにんにく味噌…美味しくないわけがない!

数量限定ですが、公式オンラインショップで購入できます♪
紅しぐれや白妙の露という自家製の梅ジュースや地酒もあるので、田楽片手にちびちびやるのもオツですね。
田楽みそのおすすめレシピ

風呂吹き大根×柚子味噌、里芋×甘味噌、なす×山椒味噌など、食材との組み合わせは無限にありますが今回おすすめするのは「パン」です。
パンはパンでもライ麦入りなど香ばしい系のパンが抜群に相性がいい!中でもじゅうねん味噌との組み合わせは、それぞれの香ばしさが相乗効果で倍増。手が止まりません。
- パンを用意する
- 味噌を塗る
- トースターで焼く
はい、完成。なんて簡単。

じゅうねん味噌の場合、特に味がしっかりしているので薄めに塗って大丈夫。コツは味噌が焦げるまで焼くこと。濃厚さが増し、甘さと塩味が絶妙なバランスで無限にいけます。甘味噌の場合、表面がパリッパリになりこれがまた美味しい。

満田屋へのアクセス
満田屋へは、バス停「七日町白木屋前」もしくはJR「七日町駅」が最寄りです。
会津観光には、巡回バス「あかべぇ(右回り)」と「ハイカラさん(左回り)」が主な観光スポットを網羅できるの便利です。
バス停「七日町白木屋前」から徒歩2分、JR「七日町駅」からは徒歩10分。七日町通りは歴史的に貴重な建物や蔵、お土産処も多く建ち並ぶので観光客に人気の通りとなっています。
周辺のおすすめスポット
お食事処は時間や曜日によると思いますが、行列で待ち時間が発生します。

私は土曜の13時半に順番表に記入し、席へ案内されたのは15時前でした
そこでその時間を有効活用する満田屋周辺の観光スポット・お土産処を、いくつかピックアップしました。
会津新選組記念館

1階は新選組関連グッズなどを販売、2階は主に幕末の戊辰戦争に関する資料が展示されている資料館となっています。
新選組・斎藤一の関連資料や大河ドラマ「八重の桜」で使用された小道具なども展示されています。わかりやすく解説されているので、歴史初心者の方も十分楽しめます。
福島県会津若松市七日町6-7
満田屋から徒歩5分
大人300円 小人200円
10:00~17:00(不定休)
阿弥陀寺

七日町駅前の阿弥陀寺には、新選組・斎藤一(藤田五郎)のお墓があります。
京都から江戸、江戸から会津へと渡った斎藤は、会津戦争でともに戦った会津藩士たちと隣り合って眠っています。
秋には真っ赤な紅葉がお墓を覆い、その迫力と美しさに圧倒されます。

福島県会津若松市七日町4-20
満田屋から徒歩7分
拝観自由
会津ブランド館
ハンドメイドのアクセサリーからラーメンやカレーなど、会津素材を使用したオリジナル商品が購入できます。
外観だけでなく内装もシックでおしゃれ。センスが光るお土産を見つけられること間違いなし!
長門屋 七日町店
江戸時代、嘉永元年創業の老舗和菓子屋。
定番のくるみゆべしや起き上がり小法師を模した最中などがありますが、一番人気はメディアでも多く取り上げられている「羊羹ファンタジア」。
シャンパンやレモン、クランベリーなどを使った大人な羊羹で、紅茶やワインとの相性抜群。切る場所によって絵柄が変化するので、ギフトにも自分へのご褒美としても粋なプレゼントです。
七日町観光案内所

七日町通りの観光マップの取り扱いや、七日町通りにはコインロッカーがため、散策の間はこちらで荷物を預けることが可能です(有料:300円)。
鬼滅の刃や呪術廻戦、薄桜鬼といったアニメ・ゲームのご当地グッズや函館生まれの「ヒジカタ君」会津若松限定グッズもこちらで購入できます。

店員さんがとても気さくで、アットホームな案内所!
福島県会津若松市七日町5-70
満田屋から徒歩7分
10:00~16:00 不定休
満田屋まとめ

満田屋が面している七日町は江戸時代には主要道路がとおり、城下の玄関口として旅籠や料理店が多く、会津一の繁華街として賑わっていました。
鶴ヶ城から七日町は徒歩圏内。ひょっとしたら幕末のジャンヌダルク・新島八重や会津藩士も満田屋の味噌を食べていたかもしれないですね。
お店では炭火香る熱々の田楽を、家では自分好みの味噌×食材の組み合わせを探して楽しんでみてはいかがでしょうか。
福島県会津若松市大町1丁目1-25
あかべぇ・ハイカラさん「七日町白木屋前」から徒歩2分
店舗|10:00~17:00 食事処|10:30~16:30
水曜定休日
https://www.mitsutaya.jp